【生産等現場から】
◤玉ねぎの収穫です

玉ねぎの収穫して天日乾燥
11月18日に定植し、その後順調に生育してきた玉ねぎ(七宝早生)が、4月24日から収穫を始めました。
一本いっぽん丁寧に引き抜いて、しばらく天日乾燥します。
甘みが強い美味しい玉ねぎができました。
玉ねぎには硫化アリルという辛み成分が多く含まれ、血液をサラサラにしますので、脳血栓や脳梗塞の予防になるといわれています。
◤馬鈴薯は順調に生育中です

順調に生育中の馬鈴薯
3月3日に植え付けを行った馬鈴薯(品種名:出島)は、順調に生育しています。
4月末には花もつけています。
このまま順調に生育を続けてくれれば5月中旬には収穫期を迎え、美味しい馬鈴薯を食卓にお届けできる予定です。
◤水稲栽培の準備が始まりました

6月上旬になると田植えが始まります。
その前の準備として2か月ほど前から畦畔の草刈を行います。
昨年の秋から今年の春にかけて伸びた冬草を刈り取ります。
その後、耕起→水入れ→代掻きという一連の作業を行っていき、田植えとなります。
秋の収穫までに4~5回の畦畔草刈が必要です。
今年の水稲の作付けは10haを計画していますので、その作業に追われることになります。
◤農産物の出荷状況及び今後の見込み(旬の農産物をお届けすることを基本にしています)
5月・6月は、以下のような農産物をお届けできる予定です。
<5月に出荷できる農産物>
米、ホウレンソウ、キャベツ、イチゴ、チンゲンサイ、ニラ、スナップエンドウ、小松菜、玉ねぎ、ダイコン、ニンジン、ピーマン、トマト、馬鈴薯
<6月に出荷できる農産物>
米、玉ねぎ、ニンジン、馬鈴薯、ピーマン、トマト、なす、オクラ
◤お客さまの声
農産物や加工品を購入していただいたみなさまから、ツイッターを通じて感想をいただいています。
本坊農園の「こだわり」をご理解いただき感謝しています。
【お客様A】
私は農薬を使うことは仕方ないことだと思っていました。
でも食べて美味しいと思うことの方が少なく、本坊農園さんのお野菜を食べたとき、農薬を使用しないでこんなに美味しい野菜が作られている農家さんがいるんだと感激しました。
色々と大変だと思いますが、これからも安全で美味しい野菜を作って頂きたいです。
◤会長の声 / キーワード”直感(観)力”
私たち人間は動物です。「人間は自然の中で最も弱い一茎(ひとくき)の葦にすぎない。
だが、それは考える葦である」と、17世紀のフランスの思想家パスカルは言っています。
自然の中での人間の弱さと、思考する存在としての人間の偉大さを言い表しています。
いま現代人は簡単に色々な情報を大量に知ることができます。
本当の情報があればいいのですが・・・。
健康を守るには、動物としての直感(観)力が必要だと思います。
体の中は見えませんが、食してその食物の良し悪しは五感をとおして体が反応するといえるのではないでしょうか。
直感(観)力をじて生きていくのも楽しいと思います。
これぞ「本物」です。
◤玉ねぎ栽培を実践してみて

収穫された玉ねぎ(オニオンズ)
本坊農園で農業生産に携わるようになって一年が経過しました。
この農園では米、イチゴやキャベツなどの多種多様な野菜を育てており、実に30種類以上の農産物を栽培しています。
その中で、玉ねぎは私自身5年間ほど慣行栽培で栽培しましたので、この農園での方法の違いをわずか一回の栽培ですがまざまざと感じることができました。
私がこれまで栽培してきた方法は、ある地域の栽培基準を参考にしながら実施したものでした。
元肥に堆肥を入れますが、更に化学肥料と農薬を使用してきました。
土壌のpHを整えるということで苦土石灰、元肥や追肥として化学肥料、定植直後や栽培途中での除草剤、べと病などの病害予防としての各種の農薬使用など、慣行といわれる方法で栽培していました。
この農園の土壌は、長年、様々な試行錯誤を繰り返し開発した自社製堆肥を施用することで、光合成細菌をベースに発酵・微生物活動を活発にし、作物の生育に必要な土壌環境が良好になっていると考えられます。
化学肥料をベースに栽培したときは、土壌中の微生物活動などは念頭になく、土壌pHの調整、玉ねぎの生育にとって必要とされる窒素などの栄養成分を補給すれば良好に生育するものと考えていました。
その考え方が間違いだとは言えませんが、土壌中の微生物活動を活発にさせることで作物の生長に必要な栄養分やミネラルが豊富にある土壌にすることが大切だということを学びました。
足りないものを補うという場当たり的な考え方ではなく、土壌そのものを豊か(微生物活動が活発に行われ、それらの死骸由来の栄養分が豊富に存在)することこそが大切ではないでしょうか。
また、病害についても豊かな微生物相が特定の病原体を繁殖させない効果もあるのではないかと思いました。
玉ねぎ栽培にとって最も気をつけなければならないべと病ですが、予防のための農薬使用はしませんでしたが、発生は全く見られませんでした。
この一年、玉ねぎだけでなく他の作物でも同様の思いを深めているところです。 〈農場での栽培担当者の思い〉
◤表紙写真
