【生産等現場から】
◤レタスの定植をしました

生育中の玉ねぎ畑の中耕・培土
3月25日に、今シーズン最後のレタスの定植作業を行いました。
1月26日に播種し、その後、順調に生育していました。
一畝に4条、株間30cm程度に手作業で行いました。
定植後に適度の降雨があり活着も良好です。
5月には収穫できる見込みです。
◤耕作放棄水田を再生しました

ほうれん草の収穫作業
数年間耕作放棄され樹木が生育した水田を重機を使って再生し、今作から水稲を栽培することにしています。
農家の高齢化でこうした耕作放棄地が増加しています。
少しでも再生し地域に貢献していくのも大切な役目です。
◤夏野菜を育苗しています

椎茸の駒打ち作業
2月の厳寒期に温室内で電熱マットを敷いて保温態勢を整えた上で、トマト、なす、にがうり、きゅうりなどの夏野菜の播種を行い、発芽後ある程度生育したところで鉢上げを行い、更に育苗を行っていきます。
3月から4月にハウス内及び露地に定植します。
◤農業を体験してもらいました

農薬・化学肥料を使用しない農法に興味を持たれた東京都在住の4名の家族が来社され、農業生産現場を見て話を聞いていただくとともに、農業体験もされました。
育苗箱に小ねぎの種を播いたり、馬鈴薯の芽をマルチ内から取り出したりするなど、各種の作業に挑戦していただきました。
とても喜んでいただきました。
◤農産物の出荷状況及び今後の見込み(旬の農産物をお届けすることを基本にしています)
4月・5月は、以下のような農産物をお届けする予定です。
<4月に出荷できる農産物>
米、大根、レタス、キャベツ、小松菜、ほうれん草、玉ねぎ、竹の子、よもぎ、ニンニクの芽、ラディッシュなど
<5月に出荷できる農産物>
米、大根、レタス、キャベツ、小松菜、ほうれん草、馬鈴薯、玉ねぎ、ニンニク、ラディッシュなど
※農産加工品として味噌、玄米珈琲、あくまきなどもあります。
◤お客様の声
農産物や農産加工品を購入していただいたみなさまから、お葉書やツイッターを通じて感想をいただいています。
本坊農園の「こだわり」をご理解いただき感謝しています。
12月にご丁寧なお手紙をいただきました。
その一部の文面をご紹介します。
農産物等生産に対する私たちの思いをご理解いただくとともに、代弁していただいた思いで読ませていただきました。
ありがとうございます。
【お客様A】

本坊農園さんの農薬・化学肥料不使用のもち米で作った丸餅。
胡麻きな粉・磯辺焼き・ぜんざいで堪能。
私が大好きな昔ながらのもち米の味がしっかりする、つまった丸餅だ。
焼いても美味しいけど、私は煮てまわりが柔らかいのが好み。
一度に3個は食べちゃう。
本当は4個から5個はいける。
感謝。
【お客様B】

本坊農園さんの農薬不使用で作ったお米の米粉で抹茶小豆ケーキを作ったよ。
グルテンフリーの生活では、もう普通のお菓子は食べられないけど、これなら満足。
【お客様C】
たまたま今日用事で神奈川に居て、たまたま近くのお店に入ったら、本坊農園さんの野菜が。
仙台じゃ見ることができないから嬉しすぎる。
買って仙台に連れて帰ろうかな。
こういうお店が仙台にもできて欲し~い。
◤農業実践を通じて
本坊農園では、1年ほど前に20歳代から30歳代の複数の若者の入社がありました。
本園で実施している農法(ハピネス農法)に興味を持つ若者が同時期に集い、農業の基本を学ぶとともに、農法の習得を目指しています。
今号は、農業実践を通じて感じたことや農業への思いを述べてもらいます。
◤Y・M
本坊農園で仕事をするようになり、1年以上が経過しました。
私の両親はおよそ40年間、有機農法に取り組んできており、30年以上前から『これぞ本物!』『人を健康にし笑顔にする』をずっと言い続けてきています。
しかし、農薬を使用しませんので病気や害虫により作物が駄目になったこと、台風などの自然災害に見舞われたことなど、収穫皆無ということも多々ありました。
母の涙、父の悔しい気持ちに心を痛め、努力が報われないことも多く見て育ちました。
私は「農業だけは絶対にやらない!もう貧乏は絶対に嫌だ!こんな家は出てやる!」という思いを胸に、高校卒業と同時に福岡に転居しました。
実家に帰るのは不幸があった時にだけという生活をし、両親には心配をかけてきました。
そんな中、「力を貸してほしい」と母から。
私にとっては、とても衝撃的な出来事でした。心配ばかりかけてきたのに、そんな私に助けを求めてくるなんて、よっぽどなことだと思いました。
しかし、私は「農業だけは絶対にやりたくない」「地元は大嫌いだ」という思いが強かったので、直ぐには帰れませんでした。
しっかりとした農産物ができている中、販売に力を入れるために福岡に居てできることは何かと考え、『Twitter』を始めました。
しかし、初めての個人向け販売は戸惑うことばかりでした。
また、えびの市の現場に居ないことで、購入していただいた方々に迷惑をおかけすることも多くありました。
そこで、両親の「帰ってきて!」という言葉に後押しされ、戻ってきました。
本当のところ、半年したらまた福岡に帰ってやると思っていましたが、『Twitter』を通して、購入していただいた皆様のお声を聞くことができ、両親がやってきた農業が間違いではなかったこと、自信を持っていいこと、本坊農園の農産物や加工品を求め応援してくださる方々が多くいらっしゃることが分かりました。
今、私がここに居られるのは皆様のおかげです。
嫌いだと思っていた農業に今では明るい未来が見えてきています。
今後とも皆様に良いものをお届けできるように努力してまいります。
◤表紙写真と説明

管理機を使って、ニンニクの中耕・培土を行っている作業風景です。
除草剤を使用しないため、この時期通路部分に雑草が蔓延ってきます。
まだ小さいこの時期に中耕・培土することで雑草の繁茂を抑えることができます。
順調に生育しており5月中旬に収穫期を迎えます。