【生産現場から】
◤米の収穫・調製

米の乾燥・調製作業
10月になるとえびの市では稲刈りの時期を迎えます。
昼夜温の寒暖の差が大きいえびの市は、普通期水稲(ヒノヒカリ)の美味しい産地として知られています。
本坊農園でもうるち米は全てヒノヒカリを栽培しています。
コンバインで収穫した稲籾を乾燥機で乾燥した後、精米、選別、袋詰めを行い、消費者の皆様には精米や玄米をお届けすることになります。
◤玉ねぎ苗を育苗中です

玉ねぎ苗の切り揃え作業(3回目)
9月23日に育苗箱に播種し29日には発芽した苗は、その後も順調に生育してきました。
第2葉が20cmになった10月11日に12cm程度の高さに電動バリカンなどで切り揃えました。
苗を切ることで生育が進み軸も大きくなり、移植機で定植する際に機械にまとわりつかなくなり綺麗に定植できます。
定植は11月20日頃を予定しています。
◤春菊を定植しました

春菊苗の定植作業
冬の鍋物には欠かせない春菊。
9月7日に育苗箱に2・3粒ずつ播種した苗は、順調に生育を続け10月26日にハウス内に定植しました。
これから各節に脇芽をつけていきますので、適当な大きさになったところで収穫していきます。
11月下旬から2月にかけて毎日収穫し出荷することになります。
◤冬作野菜の栽培
本坊農園では年間を通して旬の野菜を何種類も皆様の食卓にお届けしようと、種類や品種を選んだり、播種時期をずらしたりすなどの工夫を凝らしながら生産しています。
これからは、冬野菜のシーズンになります。
白菜、キャベツ、大根、ほうれん草、春菊、ねぎなど様々あります。
11月から収穫するためには、まだ暑い8月・9月から寒い12月にかけて育苗したり、適期にほ場に直に蒔いたりしていきます。

写真1 生育中の白菜
写真1の白菜は、12月出荷を目指して生育中です。
9月21日に育苗箱に播種し、10月14日に定植しました。

写真2 定植直前のキャベツ苗
写真2のキャベツは、同様に12月出荷のために、10月6日に播種し、11月3日に定植しました。
キャベツを定植したほ場は、水稲の収穫後、堆肥散布をして耕耘、畝立てして準備しました。

写真3 キャベツ苗の定植
写真3のように移植機で定植し、このところの晴天続きで乾燥していますので、写真4のように直ぐにかん水しました。

写真4 定植後にかん水
写真3の移植機の上部に小さく青いトラックが写っていますが、ほかの水田でも水稲収穫後に同様に野菜を栽培しますので、堆肥を運んできているところです。
このように、生育期間の異なる多くの野菜を、ある期間切れ目無く出荷するために努力してます。
これからの寒い季節、野菜たっぷりの鍋を囲みながら家族団らんもいいですね。
◤農産物の出荷状況及び今後の見込み(旬の農産物をお届けすることを基本にしています)
11月・12月は、以下のような農産物をお届けする予定です。
<11月に出荷できる農産物>
米、ニラ、ピーマン、オクラ、なす、きゅうり、里いも、かんしょ、大根、レタス、小松菜、小ねぎ、白ねぎ、かぶ、ほうれん草、春菊など
<12月に出荷できる農産物>
米、里いも、馬鈴薯、大根、かんしょ、レタス、小松菜、小ねぎ、白ねぎ、かぶ、春菊、ほうれん草、キャベツ、白菜、ラディッシュなど
※農産加工品として味噌、玄米珈琲、あくまきなどもあります。
◤お客様の声
農産物や農産加工品を購入していただいたみなさまから、お葉書やツイッターを通じて感想をいただいています。
本坊農園の「こだわり」をご理解いただき感謝しています。


◤会長の声 / "体に良い食物"
私たちの身体は食物からできています。
農業は食料を生産することですが、身体に良い食物を生産するには、良い土を作り、良い苗を育てることです。
土とは人でいえば腸であり、微生物、ミネラル、有機物が豊富であり、根毛が張りやすい環境にすることが大切だと思います。
人の腸と一緒で有害物質を入れないこと、バランスのとれた肥料分があることです。
土の状態は植物を植えてみないとわかりません。
気象条件にも左右されます。
こうした中、日々、身体に良い食物づくりを目指しています。
◤表紙写真と説明

10月半ばになると米の収穫期を迎えました。
今年は9.7haで栽培しており10月18日から収獲作業を始めました。
水田ではコンバインで刈取・脱穀し、グレンタンク内に溜まった籾をバッグに移し替えて乾燥・調製場に持ち込みます。
(背景は霧島連山)