【生産現場から】
◤間もなくすると米の収穫

撓わに稔った稲穂の状況
8月の長雨にもじっと耐えながら生育し、8月下旬頃から出穂し始めた水稲は、稲穂が頭と垂れるようになりました。
天候不順もあり一部に稲熱病(いもちびよう)の発生も見られましたが、何とか収穫期を迎えようとしています。
10月20日頃からコンバインにより収獲作業が始まります。
乾燥→脱穀→精米を経て皆様のもとにお届けします。
◤蕎麦を初めて栽培しました

蕎麦の生育状況
4頁の耕作放棄地の再生の関連で、再生した農地の近辺にある畜産農家の飼料畑(60a)を、イタリアンライグラス種子の播種前までの短期間借り上げて、8月30日に蕎麦の種子を播種しました。
順調に生育し白い花をつけ結実していきます。
11月上旬には収穫期を迎えます。
◤野菜の育苗をしています

野菜の育苗(リーフレタスなど)
野菜は、ほうれん草などのように直播するものと、キャベツ・レタスなどのように育苗を必要とするものがあります。
秋・冬野菜を栽培するため、育苗ハウスで8月始めから順次各種の野菜種子を播種し育苗した後、栽培ほ場に定植してきています。
例えば、キャベツは8月から1月にかけてある間隔で複数回育苗します。
こうして、11月から5月頃まで切れ目無く出荷できるようにしようとしています。
玉ねぎも9月22日に播種しました。
今からしばらくの間、育苗ハウスは多くの野菜苗で賑わいます。
◤農産物の出荷状況及び今後の見込み(旬の農産物をお届けすることを基本にしています)
10月・11月は、以下のような農産物をお届けできる予定です。
<10月に出荷できる農産物>
米、ニラ、ピーマン、オクラ、にがうり、なす、きゅうり、里いも、かんしょ、大根、レタス、ほうれん草など
<11月に出荷できる農産物>
米、ニラ、ピーマン、オクラ、にがうり、なす、きゅうり、里いも、大根、キャベツ、レタス、ほうれん草など
◤お客様の声

農産物や農産加工品を購入していただいたみなさまから、お葉書やツイッターを通じて感想をいただいています。
本坊農園の「こだわり」をご理解いただき感謝しています。
【お客様A】
本坊農園さんの無農薬オクラで肉巻き作りました。
毎日茹でたり焼いたり揚げたりと美味しくいただいておりま~す。
味が濃くて栄養たっぷりで身体も喜んでいます。
【お客様B】
茹でると皮がちゅるんと剥けると知った里芋。
茹でて皮を剥いた本坊農園さんの里芋。
何もつけないで、そのまま美味しい~!
◤会長の声 / "収穫の秋"
秋になると米をはじめ野菜、大豆などの農産物の収穫の季節となります。
皆様のおかけでネット販売での注文を多くいただき、野菜の播種・定植は、季節を問わずに頻繁に実施しています。
春夏秋冬旬の農産物を栽培することに悪戦苦闘していますが、お客様の喜びの声が聞こえていますので頑張れます。
本当にお客様あっての私たちの仕事です。
感謝、感謝です。
◤表紙写真と説明

耕作放棄地を解消し後世に継承(畑地編)
株式会社本坊農園では、米・野菜を中心に農業生産活動を展開していますが、その基本となる農地の多くは水田で行っています。
畑地は会社近くや少し離れた所に2ha程度を保有し、ほうれん草、キャベツ、白菜など輪作しながら生産を行ってきました。
今回、えびの市大河平蕗野(おこびらふきの)に3ha程度の畑地を新たに借り入れることができました。
作業の効率性から考えると、ほ場が1か所にある程度の規模でまとまっていることは非常に魅力で、会社からは5km程度離れていますが、その条件は十分に満たしていると思います。
また、土壌条件も壌土で保水性及び保肥性も優れ地力も十分のようです。
更に、会社周辺に比べると標高も高く少し冷涼な気象条件でもあることから夏場の野菜の生産にも好条件であるといえます。
ただ、懸念されることとして、シカやイノシシが出没しますので、畑地に進入し被害を受けないかが心配されます。
防衛対策として畑地周辺には鉄柵が張り巡らされていますので、その保全に努めていくことが必要になります。
右写真のように耕地として利用できるように再生措置を行い、8月下旬から蕎麦、大根、ほうれん草などの播種を行ってきています。
今後、その他の野菜についても作付けを行っていくことにします。
農地を継続的に利用しながら後世に伝えていくのも私たちの大切な使命だと考えます。